ラテ本17(中南米芸術編)パート2

フリーダとその時代

映画フリーダについては「ラテばな」にも書いたのだが、絵よりも話よりも、なにしろ音楽にはまった!
リラ・ダウンズの声と、チャベーラ・バルガスの気迫。サウンドトラックを買ったのはこの映画が久々。
生まれて5度目ぐらいである。(買ってるほうかな?)
     
というわけで「芸術編」から、フリーダ関連を抜き出してみた。

フリーダ・カーロ 生涯と芸術 
ヘイデン・エレーラ 野田隆/有馬郁子訳(晶文社)
厚い!でも最近もしかしたら文庫本が出たかもしれない。生涯をきっちり網羅しているし、絵や写真も年代を追って見やすく、とくに絵は印刷があまり良くないおかげで、生々しさが軽減し、続けて読むのに疲れなくて良い。いや、でも疲れるかな。しょうがないよな〜フリーダだし。
The Diary of Frida Kahlo(洋書) 
実はスペイン語の勉強になるかな?と思ってずいぶん前に買ったが、
たいへん読みにくいうえに、装丁がいけない。本を開いたり閉じたりする時きーきー言う。この音で気分悪くなり放置。内容は、フリーダの死の直前まで書かれた日記で、画家には不本意かもしれないが油絵で仕上げられた作品よりも良いかも。(これもありがちなことだけど。たとえば平山郁夫はスケッチのほうが好きだ。)
フリーダ・カーロ〜歌い聴いた音楽〜 上野清志(新泉社)
まさにここで紹介するためにあるような本!
内容はタイトル通り、フリーダが聴いたであろう、その時代のメキシコ音楽。その他にも、同時代の芸術家達(映画の登場人物でもある)写真家のティナ・モドッティの作品と生涯にもふれている。
惜しいことに、この本は美術本の棚に置いてある。ただでさえ人気のない美術本コーナーで、同時にラテン音楽にまで興味を持つ人がどれだけいるのか。かといって、一般書店に「ラテン音楽のコーナー」なんてないしなぁ・・・

1930年代のメキシコ 中原佑介著(メタローグ)
映画「フリーダ」を見てよくわからなかった、とくに政治的な場面がよくわかる本。
メキシコ壁画運動-リベラ,オロスコ,シケイロス- 加藤薫著(平凡社)
なんで、メキシコの町には壁画が多いのか?と疑問に思った方・・・へオススメするには専門的すぎるか。私が持ってるのはハードカバーで、ちと高かったのを思い切って買った覚えがあるのですが、最近もっと手軽な装丁のを見つけ、そっちのほうが読みやすそうでいいなあ、と思う。

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