ラテ本2(政治・社会問題)ちょっと重いですぅ

中南米の政治の問題
●「エヴェラルドを捜して」J.K.ハーベリ著 新潮文庫
グアテマラの内紛の話。拷問などの実態を残された妻の立場から。ちょっと前まで(もしや今でも?)同じようなことは世界中あちこちにあった。

中南米の人種の問題
●「コロンブスと闘い続ける人々〜インディオ・黒人・民衆の抵抗の五百年」
翻訳/中米の人びとと手をつなぐ会 大村書店
●「ラテンアメリカからの問いかけ〜ラス・カサス、植民地支配からグローバリゼーションまで」
西川長夫・原毅彦 編 人文書院
●「敗者の想像力〜インディオの見た新世界征服」
N.ワシュテル著 小池祐二訳 岩波書店

ボリビア
ペルーとも共通することなんだけど、いわゆる「アンデス」の山に住む人々には、悲惨な歴史がある。
●「私にも話させて〜アンデスの鉱山に生きる人々の物語」
ドミティーラ/ヴィーゼル 唐澤秀子訳 現代企画室
●「アンデスで先住民の映画を撮る」
太田昌国編 現代企画室
ウカマウ集団というホルヘ・サンヒネス監督を中心とした映画制作集団については、同じく現代企画室でビデオも出ています。とくに70年代(もう自分生まれてたじゃん!)の実話に基づいた映画にはショック。

ペルー
(なーんか、大統領がフジモリでなくなってから、すっかり日本では話題に上らなくなってきたねえ・・・このまま出版物も減っていくのかなあ?)
●「封殺された対話〜ペルー日本大使館公邸占拠事件再考」
小倉英敬著・平凡社
●「人質127日〜ペルー日本大使館公邸占拠事件」
斉藤慶一著・文藝春秋
ペルー人質事件は、さなかにペルーにいた(ねらったわけでない。たまたまチケットをとってあった)ので忘れられない。人質にされた人は、犯人グループMRTA戦士たちとの交流があったので、複雑な思いをしている。よく「犯人と人質」の間に奇妙な友情が芽生えることを心理学的に分析する人がいるが、そういう分析で済まない社会(ていうかほとんど経済)問題がある。
●「ペルー遥かな道〜フジモリ大統領の母」
千野境子 中公文庫
藤森ムツエさんが移民としてペルーに渡った日から、息子アルベルトが大統領になるまでのドキュメント。
●「日本はテロと戦えるか」
アルベルト・フジモリ 菅沼光弘 扶桑社
日本に亡命(?)後のフジモリと、元公安調査庁の人の共著。「オメーに言われたくねーよ」と思われる方はさておき、ノホホンと生活をしている我々にとっては、「日本人の危機感のなさ」が分かりやすく書かれています。
ところで、平凡社から「フジモリ時代のペルー」って本が出ましたが、高い(8000円ぐらい?)ので読めません。どなたか貸してください。(面白くないようだったらいいです。)

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