〜日記のようなコーナー〜

こんな美味しそうな絵を見たらますます立ち入りたくなるのではないか?
(看板があるのは薄暗い林の中で、畑なんかありそうもないけどさ)

     
2008年8月30日
絵と音楽
          
奇しくも音楽家と結婚しているが、
昔から常日頃、音楽家に対して強い嫉妬というか、ライバル心がある。
            
以前、歌手の友人と話した事があるのだが、
「音楽は町にあふれていて自然に耳に入ってくるが、
 絵はあまり日常にとけ込んでない。
 絵はいちいち展示場所に足を運んでもらわないといけない。」
「そんなことはない、日常にあふれているのはむしろ視覚情報である。
 BGMは流れていない所もあるし、耳をふさぐこともできるが、
 目に飛び込んでくるものは防げない。」
そんなような話をした気がする。
         
考えてみたら上記は絵に関しても音楽に関しても、
「自分の作品」のことを語っていなかった。
数ある「音」のなかから自分の音楽を聴いてもらうこと、
数ある「視覚情報」の中から自分の絵を見てもらうこと、
どちらも同じように難しいことであった・・・
   
     
2008年8月25日
はっちゃんのこと
          
高校の時、美術部の同期に「はっちゃん」という女の子(女子校だからあたりまえか)
がいた。私は、この子を天才だと思った。
        
当時、田舎では誰もが高校に入って「生まれて初めて」油絵の具を使うことになったわけだが、
最初はおっかなびっくりで、普通はまず水彩絵の具と同じように、パレットで色を混ぜて見えた通りに塗っていく。
しかし、はっちゃんは、たとえば白い花を描くときに、いきなり真っ赤な絵の具をドカドカ塗ったくる。
理由を聞いても「エヘッ!なんとなくぅ〜」とアニメのキャラの様な声で答えるだけだった。
        
今でこそ「白の下に透けて見える様々な色を見いだす」とか、
「白の下から、あえて自分が透けさせたい色を置いておく」とか、
そういった感覚というのか、ワザというのか、私なんぞは、かなり後に身に付けたものだが、
はっちゃんは、それをいきなり一年生からやっていた。
          
三年生になって、美術部の仲間はそれぞれ美大を目指したりしたわけだが、
はっちゃんは「勉強きらいだも〜ん」と、あっさり就職してしまった。
それ以降はっちゃんが今どうしているか知らない。
(というより私自身が、卒業した直後バタバタ最中に東京行きを決めたから
「連絡先不明の人」になっちゃったんだけどさ。)
        
天才といえば、短大の同級生にも、すっごく絵の上手い人がいて、
学祭や卒業制作で描いたイラストが学校に「買い上げ」になり、
当時、コマーシャル業界は「リアルイラストレーション」流行りだったし、
すでにそれで食っていけるじゃん!と皆が思ったが、
田舎に帰って親の紹介の保険会社か何かに就職してしまった。
      
天才てのは、そういうものかもしれない・・・
   
     
2008年8月24日
駅の
          
エレベーターにて、ある夫婦の会話
「こんな所に3時間も閉じ込められたら死んじゃうね。日中症で。」
(熱中症では…?)
      

        
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