〜日記のようなコーナー〜
ジン、ジン、ジンギスカ〜ン!

     
2009年7月9日
北海道-5
     
7月2日(木)
20年ぐらい前に何かのCMで「おーい おーい 北海道〜♪」という歌があったが、
昨夜のススキノで、ある店がず〜っとその音楽を流していた。
よく見たら「居酒屋おーい北海道」(そのままじゃん!)っていう看板。
ひとつのお店がこれだけ大音響を流しているのは、東京ではありえない。
北海道では有りなのか?それとも曲が「おーい北海道」だから許されたのか?
       
で、おかげでこの曲の「おーい おーい 北海道〜」の部分
以外の歌詞を、初めて聴くことができた。
その歌詞の一部で「親父の 親父が 開いた土地だよ」と言っている。
「開いた」というのは、開拓のことなんだろうな〜とぼんやり考えていたが、
この作詞者が誰か何歳ぐらいの人か知らないが、この人のお祖父さんの歳じゃあ、
明治も後半なのではないか?開拓っていったい、いつからいつまでやってたんだ?
と色々疑問がわいてきた。
まあ「親父の親父」は単なる物のたとえなのかもしれないけど。
「親父の祖父」じゃあ語呂が悪いし・・・
        
何しろ歴史をはじめとした社会科嫌いは小学校から始まっている。
「歴史」といえば「暗記」でしかなかったから、本当に面白くなかった。
いや何の話かというと、だから私は、
北海道開拓の歴史なんて、ひとかけらも頭に入っていなかったのである。
「坂上田村麻呂(懐かしい響き・・・)の蝦夷征伐」「流刑の地」のイメージと、
「屯田兵」「親父の親父が開いた」開拓とが、みんなゴッチャになっていたのだ。
             
朝一番に「北海道開拓記念館」に出かけた。
写真は昭和45(1970)年に立てられた開拓100年記念塔。
駐車場から記念館まで直接行きたかったのに、
方向を間違え、言っちゃあ悪いが・・・タイムロス。
             
記念館展示室に入り、まず旦那が巨木の切り株の展示に目を奪われている。
「げげ〜っ!機械も使わずこんな巨木を切り倒しながら、
 農地を切り開いていったんだぁ〜!」
おそらく最近チェンソー使いや薪割りに熱中しているので、
その大変さを実感しているのだろう。
          
係の女性に、疑問に思った事を質問してみたら、詳しく答えてくれて、
更に、それ以降の展示物を最後まで全部解説してもらった。
(またしても、このパターン)
北海道の縄文時代から、アイヌ、松前藩、明治、大正、昭和、戦争、現在、
時代ごとの展示品が膨大で、最後は文字通り駆け足。
(レンタカーを返す時間が迫っていたのだ!!)
              
午後、札幌駅〜大通公園を散策。
いきなり馬車に出くわす。
旅行計画の中に「競馬を見てみたい」ってもあったのだが、
日程(シーズン?)が合わず。通りがかりの牧場も、
遠くに二頭ほど見えただけだったので、
今回初の北海道仕様の足の大きい馬(正式名称を知らず)
        
さて、時計台。
車で通りかかった時「まさか、あれじゃないよね〜?」と思い、
ナビで現在地を確認したら、まさに「それ」だった・・・・。
・・・・ち、小さいのね、思ったより。
         
友人の情報によると、
「札幌時計台」「はりまや橋」「天橋立」は、
「日本三大ガッカリ名所」に数えられているとの事。
有名だけに、期待が大きすぎるって事だろうか。
         
しかし、せっかくだから入るか〜と入館すると、
中の展示やら、案内係(?)のおじさんが、また濃い人だった!
時計台の歴史や構造、時計台を移築・保存する事になった経緯、
現在も4日に一度錘を持ち上げている事、
いろいろと説明してくれて、面白かった〜。
      
こうして見ると時計台って、本当に写真うつり良い!
つまり通りすがりのチラ見には応じず、正面から向き合ってこそ美しい、
正統派の観光スポットなのであった。何が正統派なんだか?
         
また、午前中に開拓記念館に行き、
「赤い星は開拓使のマーク」という事を学んでいたため、
時計台も、これから向かうサッポロビールも、また違った目で見ることができた。
               
           
さて、札幌駅に集合し、バスに乗り込む・・・・
「夜の札幌コース」というツアー名が怪しすぎる。
むふ〜ん♪
すすきのの歓楽街をピチピチおねえさんと・・・
          
って、すいませんね、ピチピチおねえさんじゃなくて。
ピチピチなのはキツくなったGパンだけで。
「サッポロビール園でジンギスカンの食べ放題&藻岩山山頂から札幌の夜景を見る」
というツアーに参加。ガイドさんの話も上手く、楽しかった。
           
ぎゅうぎゅう詰めのロープウエイに乗り、さらに階段を登り、
ようやくたどり着いた山頂は、深い霧に包まれてしまい、夜景はひとかけらも見えず。
(この時期っていつもそうなんじゃねえの?という意地悪な突っ込みは、
ガイドさんの顔が私にどことなく似ているのに免じて、書かないでおくよ。)
それ以前に「展望台」というより、土産物屋の屋上にしか見えないんだけど。
仕方がないので「アスパラガスアイス」を食べて下山。
あのアイスは・・・溶かしてスープにしたら美味しいだろうと思った。
        
ジンギスカンは、今まで食べた中で最高に美味かったかも。
東京ではたぶん手に入らないであろう新鮮なラム肉。
(丸くて輪切りになってるのしか食べたことがないもので)
昔の羊肉がなぜ不味かったかというと、
最初は羊毛のために育てたのを食べるようになったからで、
今はジンギスカン専用に育てているとのこと。よく頑張った。
で、残念ながら私はアルコール類飲めないんですが、旦那いわく、
「生ビールも出来立てだからか、身体にス〜ッとしみ入るように、
 吸い込まれていく感じで、たまらなかったす!」だそうで、
良かったね。
          
ツアーバスを降りて、三度目の時計台を見る。
だんだん時計台のビューポイントが解ってきた。
               
つづく
            

             
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