〜日記のようなコーナー〜
(2月7日、三井記念館)

       
2010年2月7日
チマチマニー日本代表
        
先月行きそびれた三井記念館の柴田是真が、最終日になってしまった。
本業は漆の工芸家なのかな?1900年のパリ万博に日本代表で出品された蒔絵が、
以前からテレビやら本で「すごい、本物ソックリ」とやたら絶賛されていたが、
何がどうソックリですごいのか、さっぱりわからなかったので、
これは現物を見るしかないなあと思ってたら、それが出ているというので、
ぜひ見たいと思っていたのだ。
        
何がすごかったのかというと、つまり漆塗りのあらゆる手法を駆使して、
(盛ったり、削ったり、引っ掻いたり、塗り重ねたり、ツヤ有りツヤ無し・・・)
古びて木目が浮き出てる木の板だの、熟して粉を吹いた柿の実だの、
金属製の台所用品だの、物の質感を全てウルシで出してしまうところだった。
       
万博に出したという蒔絵はまあまあ大きくて見やすいんだけど、
その他は基本的に漆工芸品って、印籠やら文箱やら、小さな物が多く、
細工が「虫眼鏡級」にチマチマしてるもんだから、列が進まなくて参った。
持参(貸し出していたのか?)のオペラグラスおばさんや、
あまりに真剣に見過ぎて、ガラスケースに「ごん!」と衝突してるおじさんがいた。
        
意外に面白かったのは、漆で紙に描いた普通の平面的な絵で、
漆で描くと、基本的に茶色ベースに赤が少々とか、色数は限定されるようだが、
妙なツヤとヌメリ感があって、チョコレートで描いたみたいだな、と思った。
(時節柄か?お腹が空いていたせいか?)
三越の正面に、島根・新潟・奈良のアンテナショップが並んでいた。
新潟のご飯を直径2センチぐらいに丸めたやつがやたら旨かった。
(お腹が空いていたせいか?)
       

             
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