
20.フラフラス
JulaJulas (別名 Sugusu)
ホゥラホゥラに近い発音、フラフラ,スグル
ポトシの5音階のサンポーニャ、
Sokhosaという黄色の軽質の葦を節付きで作る。
ティンク祭りのB.G.M.に使われるもので 3-4 管の組で、大きさ別に
Machu - Mala - Liku - Tijli - Chili
←Oruro
(Orkho) (Mali) ←Potosi
118.7~1120 618~555 310~28 160~79 82~80 各オクターブちがい
1組 1組 2組 1組 1組
[ 1組 1組 1組 3組 1組 ]← Regua Laguaの例
4管をGuia (Primero o ira) 3管をArca (Segundo)
と呼ぶ。
上から下まで8オクターブにもなる。
図25-上譜面
Potosi県Geueral Bilbao郡
Santiago村
Lagua-lagua村(カブールの文献はこの半音高いピッチ)
図25-下譜面
オルーロ県パンタレオンダレンセ郡
Viluyo村(カブールの文献はこの半音高いピッチ)
大きいものは、間に2〜3節を抜いて作る。
けんか祭り TinkuのB.G.M.となる音楽である。
Carnaval~Todos Santos の間・・・3月〜11月に吹かれる。
M.A.B.レコードコメントP19、P24
尚、サンタクルス県バジェグランデでは、マルタのことをフラフラと呼ぶ。
(E.C. P30)
7月25日 Fiesta de Santiago
5月3日 Fiesta de Cruz (Tinku の関連)
フラフラ
・Grupo Khanata “Fiesta de Los Quechuas”A-1-c (Santiago)
CD12-c
・Luzmila Carpio “Kay Jina llajtayqa” A-6 JulaJulaWawcu
(北ポトシ出入口の音楽)
・Norte Potosi “Waritay” A-6-a Suna・・・Baile
b Kolwa・・・Rito
c Suna・・・Baile
(Comunida Ururuma・・・不詳です)
・Musica Tradicional de Bolivia B-1 Navidad Wawqu
(ポトシ県トーマスフリア郡ウルミリ区。ワウコの方か?)
・Ritual/Manco Kapac CD-17-6 JulaJulas (Ocuri-Sorapata) 3 de Mayo
文
・Musik Im Anden Hoch Land C-3 Chukarubaile (Lagua-Lagua)
(野生の踊り)
フラフラの演奏は、けんか祭りの日の早朝、
村境で正装に着替えた村民達が、
女性の振る白い旗をリズムのベースにしながら、
フラフラを吹きサンダルで土煙を上げながら、
陽の昇りはじめそうな薄明るい、
陽がななめに赤っぽく差す中、何時間もかけて、
村の中心を目指してジグザグに進んで行く。
そして、最後に村の中心の広場の教会に入り、大地の神に音楽を奉納する。
祭りの中で戦者の牛革のヘルメット(2種類ある)は、
ダチョウ等の羽根を針金に糸で結んだものや毛糸で作った飾り、
ビーズ、アクリル等で飾ってあり、
腹には牛の額の皮で作ったプロテクターを巻く。
腰には他に後ろにまわした織りフロシキが巻いてある。
ズボンの足もとの方に刺繍がある。
上着も正面(背面)にも刺繍が入る。
化学繊維に蛍光色の場合が多い。
サンダルは古タイヤから再生されたものである。
祭りの中では多くの血を流した方が神が喜び、
死者が出ればより豊作になると信じられているようで、
この殺人的祭りも国が禁止しているが、無くなる様子もなく、
建前上の制止で空砲が軍警察によって発射されることもあった。
フラフラの曲は、 Suna (Baile) - Kolwa (Rito) - Suna (Baile) と
ノルテポトシのレコードには3部に別れて書いてある。
行列と奉納の音楽は異なるようだ。
尚、ティンク(けんか祭り)は、祭りの名前でリズム名でない。
北ポトシ以外の人が北ポトシの曲を演奏するときに
ティンクの祭り風に・・・と言うことがある。
中腰で手を広げ、横から殴る。
ケリは禁止(アイマヤ村)レフリーがいる。
フラフラの外観
日本の法規やデッキブラシに使われているような
外観の竹で作られていた。(軽質)
また、それを結び固定してあるのは麻紐だった。
屋外ではけんか祭りの前はフェルトの帽子、
最中は牛革の帽子(ヘルメット)。
フラフラはヘルメットのまま吹かれるが、
教会で奉納するときは帽子を取って吹く。
低音部の長いフラフラの吹き口には
同じ材料で作られたボキージャ(西語)が埋め込まれる。
独特な、線のぼやけた大きな音を作る。
北ポトシの祭り
1月1日 ティンク チャヤンタ村
5月3日 (バンダ) チャヤンタ村
5月3日 ティンク マチャ村
5月4日 ティンク ポコワタ村
9月8日 シクリ コルケチャカ村
9月8日 シクリ カンパヤ村
10月9日 ティンク アイマヤ村
6月21日、9月14日、12月1日〜3日 チャルカス郡チロカサ村
ポトシ県ブスティージョ郡リャリャーガ町
Calle Boqeron ♯36 Centro Cultural Estan~o にて
今はもう無いかもしれない。
ティンクのヘルメット(モンテラ)一覧
左(K'uK'u)のヘルメットは、16世紀の征服者、
スペイン人の鎧甲を映画で見ていたら、
金属製が牛革になっただけで、形も飾りも同様だった。
同じ集団の中で異なるカスロ(ヘルメット)は見なかった。
牛革製(なめしてない)。
ダチョウの羽根や、針金に糸を巻いたもの等で飾る。
帽子(ヘルメット)の中に、フェルトの帽子が当ててあり
直接固い皮や結び目にあたっても痛くないようになっている。
横から殴ると、振動で頭がやられる・・・と言う。
片手に革手袋、もう片手に帯び紐を巻いて、
古タイヤ製サンダル、刺繍入り上着、チェック柄ベスト、
チェック柄マフラー、そして腹部には牛の額で皮で作った
プロテクターが入るときもある。
モンテラ帽には、ダチョウの羽根で飾られる。
21.ワウコ
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