10.オカリナの仲間

2000.12.27.更新

     


オカリナの仲間

オカリナの定義といわれると困るのだが、
実際はホイッスルに近い。

ヤシの実のスィルバート   Silbato de CoCo  エクアドル
(チリヤシ)(オカリナ)

小型のヤシの実に穴を開けたオカリナ。
スィルバートはオカリナのこと。

エクアドル楽器製作マニュアル P8,9

コォコォーチェ KhoKho-che ワウコWauko ウィスルルWislulu
E.C. P159
オルーロ県アタウアルパ郡の中心地、サンタアナ デ チパヤ地方
古い民族チパヤ族の素焼きの着色していない壺の小さな物といった型の
吹き口1穴だけの笛。
ポトシやその近くのプレコロンビア期の墓からも出土する。
2000〜5000年の歴史がある。
(C14法による・・・何のCだか明記されていないが・・・)
ベニ、ヤクマ郡モビマ族で出土。
チパヤのこれをコォコォーチェという。

ラパス県インガビ郡イルパグランデのフルフルというサンポーニャの仲間を
吹くとき、楽器と共に持つ瓢箪のような物をPhulu プゥルと呼ぶ。

ウィスルルWisluluは、アイマラ語で小さな物に由来
(ホイッスルと似ているが・・・)。
Chuluruチュルールの木の実の種が、小さな鍋型の吹き穴の付いた型にに
なっている。(サンタクルス、サマイパタ)
これをラ・パスの人は、ウィスルルと呼ぶ。小さな酒の器の意。
(お猪口とは訳せない)
cf P168

Wislulu/Khokho-che  実測値

パハリージョス  Pajarillos  LaPaz
金属カップを2つくっつけたような型の水笛。
ラ・パスのクリスマスの音楽に。
CBBAの安岡さんの話しでは、豆もそう呼ぶらしい。(CBBAでは)
E.C. P164〜未訳

チュユーイ  Chuyu-i(Chuyu'i)ベニ県イグナシオ地方
ベニ県サンイグナシオのモホ地区の言葉で
素焼きの黒い小さな壺を示す。

5cm位の素焼きの中央に穴があいていて前方に小さな穴がある。
必ずタクアリージャ葦の管を1本もう片手に持つ。
この単管部が、チュユイとヘル0レ(3管のアンタラ)の
合奏のテーマとリズムの休止させる印となるのである。
これら奏者をモホ語で、イリマイカ IRIMAICAという。
このチュユイの構造は、原始的なオカリナとも言える。
プレコロンビア期を起源とするという。

D.F.Y.D.E.S. de Igna P4

イグイラミンビ  サンタクルス県
CD P15

プフュルカ  Pifulka  チリ アラウコ族
木を削って作られる。
吹き口の穴があるだけ。
色が塗られている。
ロドリゴ資料

オカリナ  Ocarina
日本で最も良く知られているスタイルのもの。
チリ北部の楽器として書かれている。
イタリアを起源とする。
ガチョウのGPを語源とする楽器。
Rodrigo Acun~a資料

オカリ  Ocari   ペルー
ペルーのオカリナをこう呼ぶという。
NHK BS 1997.12.27.  ペルーオカリナの旅

葦のホイッスル  サンタクルス県
CD P21

スィルバート  Silbato   エクアドル
エクアドル楽器製作マニュアル P5



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