2009年イイヅカ・サトコ石版画復活への道-11
大きい石で刷る

             
2009.5.28.
いよいよ大きい石(柾判)を使ってみる。
まだ墨用ローラーしかないので、今回も一版刷り。
下絵無しで、リトクレヨンでいきなり描く。
第一製版まで、先週とまったく同じ。
         
ただし(記録はしなかったが)先週は刷る時の版汚れがひどく
汚れ落としなどに時間を費やしてしまった。
考えられるのは第二製版して2〜3時間しか置かなかったため、
版が弱かった(版の親水性と親油性がきちんと分かれていない)
のではないだろうか?
ということで、今回は第二製版してから丸一晩置いた。
          
準備することはすべて先週と同じ。
水洗い、ゴム引き、布乾拭き、灯油で製版インクを落とす、
プリントインクを盛る、試し刷り。
         
↓本刷りの前に、本刷り用紙を湿らせる。
紙湿し用のスポンジは、刷り用のスポンジと区別し、汚さないようにする。
霧吹きをかけ、スポンジで対角線状に全体を湿らせる。
          
インク盛りは、一度にベットリと付けると、版を壊してしまうため、ちょっとずつ何度も載せる。
あまり早くに紙湿しをすると、肝心の刷りの前に乾いてしまうことがある。
だからといって、刷る直前に湿すと、濡れすぎていて、インクが綺麗に写らない。
たとえば5回インクを載せるなら3回目の前に湿らす、など、タイミングを考える。
また、天気によっても違う。風が強い日などは乾燥しやすいので注意。
           
↓ローラーを手早く転がし、スポンジで給水。これの繰り返し。
とにかくスピード命である。
その様子を旦那が撮影したのだが・・・・・
何だかわからないので、動画にしてみました。こちらをクリック
これでも、まだスピードは甘いかなあ。
まあ、版汚れがほとんど無かったので、合格点かな。
         
石が大きいから、ローラーを端から端まで大きく
転がすことができたのも良かったかもしれない。
↑ちなみに前回の刷り。
石が小さいと、ローラーを途中で止めることになり、
そこに汚れが付きやすくなる。
         
完成。
しかし、試し刷り4枚&本刷り4枚で、疲れたのでおしまい。
↑元の版
↑刷った作品。というわけで、左右が反転してま〜す。
            

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