石版画工房日記-2
カラーリト(多色刷り)その18 バレン刷り

       
2010.9.2.
小さくて薄い石は、割れるのが心配で強い圧力がかけられない。
本当は大理石などを貼って厚くすると良いのだが、
なかなかそこまで手が回らない。
そこで、プレス機を使わずにバレンで刷ってみることにした。
普段通り磨いて描いて製版。
以前2版まで刷って気に入らないで放置してあった、
「砂浴びするロバ」
矢印の部分が、なんか人の顔みたいになっちゃったので。
(画題がマニアックすぎたんだけど・・・)
普通のインクと、手ローラーを準備。
試し刷り
ロール紙にはまあまあ良く写った。
しかし、本刷り紙にはどうも食いつきが悪い。
スプレーで水をかけて、充分湿らせてから刷ったら、
なんとか定着したが、そのかわり紙の裏側がぼろぼろになった。
こすりすぎ・・・
(くどいですが、第一製版、第二製版、といった作業工程の写真は省略してます)
          
2010.9.13.
「砂浴びするロバ」にもう一版。ただし、今度はプレス機で刷る。
まあ、それほど強く圧をかけなければ薄い石でも刷れることは刷れる。
ではこの前のバレン刷りの意味は・・・?という突っ込みはナシで。
それにしたって圧が弱すぎたかな。ちょっと色が薄い。
まあ、そんなわけで、気にしいしい薄い石で刷るのは良くない、という話。。。
               
2010.9.16.
以前刷ったハムスターのモノクロ版に色を付けることにした。
2010.9.21.
ハムスター2版目(ピンク)
2010.10.20.
3版目(おうどいろ)
           

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