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- マンボNo.5
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ラテン・パーカッショニストで、日本初の公認サンタクロースであるパラダイス山元氏が、先日NHKのある番組で「マンボの王様」ペレス・プラードについて話していた。
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マンボというと「ウッ!」という掛け声が印象的だが、これのはじまりの話しが面白かった。
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キューバからアメリカに渡ったペレス・プラード楽団が「マンボ NO.5」(超有名曲なので、どっかのHPで必ず聴けると思う)のレコーディング中、ノリにノッて思わず「そこ!トランペット入って!」みたいな一言がつい出てしまったらしい。あれは「ウッ!」でなく「ディロ!」なのである。スペイン語で「di(言って)」「lo(それを)」よーーく聴くと「フィル!」とか何か聞こえる。それがソラミミスト日本人にかかれば「ウッ!」にしか聞こえないのであった。
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で、その「ウッ!」にまつわる一悶着があった。当時のアメリカでは、黒人がレコーディングすることにはまだ偏見があり、「黒人の声が入ってしまって、せっかくの録音が台無しになった!」と言われたそうだ。
あの明るいノリノリのマンボにこんなウラがあったってことに、「軽そうで重い」ラテンをいっそう感じてしまった。
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- でも、この「マンボ NO.5」のタイトルの由来が「香水のシャネルの5番が流行ったから何となくつけた」ってのが笑える!「重いかと思ったらやっぱし軽い」これまたラテンやな〜、と思うのであった。
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