〜日記のようなコーナー〜

2001年10月15日
広河隆一さんの本
「パレスチナ 瓦礫の中のこどもたち」徳間文庫
下の写真展の会場で買った。「痛い」本だ。殺された子供の身体が、生きている人々の視線が。そして、撮りながら無力感でいっぱいになる広河さんの心も、読んでいる私はなおさら。
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これを読んだからといって、「ああ、パレスチナ可哀想。やっぱりイスラエルが悪い」とか、そんなことを言いたいのではない。イスラエル側だって、テロに巻き込まれて亡くなった子供もいる。
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「タリバンは悪い」「報復するアメリカも悪い」「もとはといえばソ連が」・・・など、私達は国名や宗教団体名であっさりと戦争を話題にしているけれど、戦争するってことは、人が死ぬってことだということを忘れているような気がする。
どこの国に生まれたって、死んでいい子供なんていない。

2001年10月14日
怖い夢
小さいころから夢をよく見るほうだったと思うが、大人になってからは怖い夢をよく見るような気がする。怖い、というのは幽霊が出た〜〜とかそういうのでなく、刃物を振り回す人とか、自転車で追いかけてくる人とか、身近にありそうな、そういう怖さだ。昔は有り得なかったことが、今は「ありそうなこと」の範囲がどんどん広がっている。それで怖い夢がふえたのかもしれない。
   
しかし、昨日はビルが爆発して逃げ回る夢を見た。これはテレビであの映像を見すぎたせいかもしれない。そういえば、以前アパート暮らしをしていた時は寝る直前まで頭の真ん前にあるテレビをつけていたので、最後に画面に映っていた人がそのまま夢に出てくることがあった。
    
絵を描くときに、見たものをその場でなくいったん頭に憶えてから描くくせがある。家に帰ってから、とか、どこか座るところを見つけてから、とか。
そんな習慣から、やたら何でも目に入ったものを記憶してしまうのかもしれない。

2001年10月8日
写真展3つ、インフォメーション!
1)広河隆一写真展「激動の中東35年」
 10/9〜15新宿ニコンサロン
 ちょっと心臓が痛くなってしまう写真ばっかりですが・・・。
 ジャーナリストである広河さんは、中東の紛争地帯に何度も入っては
 犠牲になった人達や破壊された村々などを取材してきた。
 著作も多い。中東を知りたい人にぜひ見てもらいたい。
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2)徳光ゆかり写真展「ペルー燦々」
 11/15〜20京セラ・コンタックスサロン銀座
 ペルーののどかな風景や人々。タキーレ島のお祭りの写真などもあるよ!
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3)「煌めくプレ・インカ」ペルー・リマ天野博物館「彩土器」写真展
 11/14〜20銀座ギャラリー・アートグラフ
 上と同じく徳光さんが撮った、インカ以前の土器の写真。
 世界でただ一つ、ひとりの日本人が私財をなげうって
 海外に作った博物館である「リマ天野博物館」のコレクションの中から。
    
    
・・・ていうか自分の個展の案内状がまだできてないぞ!!
2001年10月5日
本籍
引っ越しも済んで約一カ月、やっと落ちついてきたところで、何と転居届を出し忘れていたことに気付いた。同じ区のしかも同じ町内の番地違いの、超近距離だったもんで、管轄区役所が同じなのは助かる。しかし、あまりに近すぎて3丁目か1丁目かの違いしか見分ける所が無くて、あやうく見逃すところだった。
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結婚にあたり、姓が変わることについてはいろいろと考えた。入籍時は夫の姓(略してオットセイ!)に何の疑いもなく変えてしまったが、得意先に同名の大先輩がいるので何となく名乗りづらく、旧姓で仕事をすることにした。絵を描くときの名前は、以前日記にも書いた通り、友達が頭をひねってくれたカタカナのイイヅカ・サトコで続けることにした。一応その友達に確認したら「中黒(・)は必ず付けるように」とのこと。こっぱずかしいが、時に別人になるのもまあイイかな。
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区役所の窓口できいたら、運転免許証(ペーパーだが)の住所氏名は国民健康保険を持っていけば簡単にウラ書きしてくれるとのことで、その足で警察署へ向かう。確かに簡単だった!免許証には写真があるので確認しやすい、というのもあるだろうが。
しかし問題はこの先にあった。本籍も変わっていたのだ。入籍とは、親の籍を出て新しい籍に入るという意味だと、書類作成の時はしみじみ思ったものだが、すっかり忘れていた。保険証には本籍までは書かれていないので、変更できなかった。結局それはまた後日ということになった。
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ふと、「私の籍はもう群馬県にないんだなあ」と思った。群馬に特別な思い入れがある訳ではないが、親のいる田舎が、何となく少し遠くなった気がした。
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