〜日記のようなコーナー〜

2002年2月11日
   
映画「カンダハール」と
本「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 
  恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」
  
「カンダハール」はイランの映画で、2001年カンヌで何かの賞をとったりユネスコでメダルをもらったらしい。本「アフガニスタンの仏像は・・・」は、その映画の監督であるモフセン・マフマルバフという人の、著書、というか、ユネスコで発表するために書かれたアフガン・レポートだ。
   
本のタイトルの意味するものは、仏像が破壊された時、あれだけ世界中の人々の話題になったのに、人々の関心は破壊された仏像にしか向けられず、その仏像のあるアフガニスタンという国に住んでいる、貧しさや地雷で数分に一人亡くなっている国民のことには誰も見向きもしなかった、という耳の痛いものだ。
   
映画は、こう言っていいのか悪いのか、面白かった。もちろんアフガニスタンのいろいろな現状を描いてはいるものの、殺りく場面はなく、何より色彩が美しい。人々が必死なのにキュート!出会う人物一人一人がそんなに悪いことも良いこともスゴイこともしているわけではないが「なぜか忘れ難い存在」になっていく。自分が旅をしている時に感じるような感覚がよみがえる。

    
2002年2月2日
見つからない!
    
引っ越して半年。
ほとんどの本、画集のたぐいは本棚にならべたはずだが、お気に入り本にかぎって見つからない。なぜか以前のアパートでは一番手の届くとこに置いていたはずだ。手前にありすぎて、先に運んでしまい、奥へ行ってし まったのか?
   
引っ越しの後片づけもピークの時「すぐには使わないもの」を押し入れの上の天袋に押し込んだ。だから、たぶん今見当たらないものはそこに入っているのだ・・・と思おう。
前の前の引っ越しから一度も開けてない箱があった。そういうのは捨てるべきだったが、なんとなくまた運んでしまったから、また奥へ見えなくしてしまった。
   
それから、パレスチナ関係の写真、書類、ガイドブック、書籍、その他何となく目の前にあると暗い気分になるので、一端どっかへやってしまいたくなって(薄情な)確か天袋行き。数日前ヒマにまかせてパレ変(パレスチナの変なモノ)のコーナーの更新でもしようと思ったが、荷物を開けるのが面倒になってやめた。
   
    
・・・しかしなぜCDラジカセのリモコンが見つからないんだ!!
    

2002年2月1日
文人は何を食って生きたか
   
嵐山光三郎の本「文人悪食」は、日本の明治・昭和の文豪達の好んだ食べ物の話しを、周りの人の話しや、本人の書いたものから探ってゆくのだが、「どんなものを食べたか」が「どんなふうに生きたか」と「どんなふうに死んだか」がなぜかとてもつながっていて、哀しくも面白い。
だから、この本のテーマ「文人は何を食って生きてきたか」のアクセントは「食って」でなく「生きて」にあるようだ。
    
「文人悪食」(本が見当たらないので出版社がわからないが、文庫本だった)

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