〜日記のようなコーナー〜

マチュピチュ
私が撮った写真は取り込みが面倒だったので旦那の撮ったのをもらいました。
(結婚前にそれぞれ別々の時期に行ってるのでした)

     
2008年7月1日
写真とおんなじ
           
「行ってみたい世界遺産No.1」のマチュピチュ遺跡(ペルー)である。
その理由がわからない。いや決して、行く気がしれないという意味ではなくて、
たまたま身の回りの人は「行きたい」を通り越して、もう行って来た人ばかりで、
「行ってみたいけどまだ行ってない」人の意見を聞く機会がないのである。
         
思うに、もう行って来ちゃった人は、マチュピチュに行きたかったというよりは、
ペルーに行きたい延長線上にマチュピチュがあって、
世界遺産のマチュピチュというより、ペルーのマチュピチュ、なのではないだろうか?
「行ってみたい世界遺産」と思う人は、もっと世界中を見渡していて、
中でも天空都市の風景に惹かれるけれども、
ペルーそのものにはあまり興味がない、それに行くのも大変そうだし。
「行ってみたいけど行きそうもない」ナンバーワンなのではないだろうか?
          
確かに、マチュピチュに行くのはすっごく大変だ。
まず日本からペルーに行くのが大変だ。
丸一日、24時間、飛行機に乗ってないといけない。
首都リマから遺跡のある町、クスコまで移動するのも大変だ。
飛行機に「乗れれば」1時間ほどだが、よく運休する。
私が乗った飛行機は、何の説明もなく出発が半日遅れた。
オンボロで、背もたれが動かなかった。
そして
クスコに着いたら着いたで、ものすごく大変だ!!
高山病で、私なんかずっと吐きっぱなしだ。
         
でもクスコからマチュピチュへの電車は値段高いけど快適らしい。
らしい、というのは私が乗ったのは地元の人用の等級の低い列車で、かなり辛い乗り心地だった。
(ペルー人の友達に連れてってもらったからで、本当は外人が乗っちゃいけなかったらしい。)
列車を降りてからバスも大変だ。日光いろは坂のような道をひたすら上る。
入り口も最近は入場制限が大変だ。早い時間に行かないと入れないかもしれない。
お金持ちの人は、遺跡の真ん前のホテルに宿泊して朝一番で行くらしい。
入場してから、遺跡を見渡せる山までひたすら歩いて行くのが大変だ。
ここまで来て「だまされたんじゃないか?」と思われてくる。
        
そして、急に!
見えてしまうのである。いきなり、全景が。
この気分はインディ・ジョーンズもびっくり!というものであろう。
そして多くの人が叫ぶのである。
        
「写真とおんなじ〜!」と。
          
旦那にこの話をすると「ロマンがないな〜」と言うが、
写真を見ればじゅうぶんだよ、という意味で言ってるのではないのだ。
「ガイドブックの写真は魚眼レンズか何か使って撮ってるんだろう?」
と勝手に思ってたのが、ナマでそのまんま目の前にあるのだ。
えっ私の目って魚眼?
ちょっと悪酔いしてしまうような現実離れした光景である。
            
たとえて言うなら、西荻で、萩原流行とか楳図かずおを見かけた時
「テレビと同じ!」と言ってしまうような・・・(ちょっと違うか?)
温泉のパンフレット写真の美女が本当に温泉に入っていた!
と、そのくらい驚くのである。(これも違うかぁ?)
        

        
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