〜日記のようなコーナー〜
輪島市白米町の千枚田

     
2009年10月26日
車中泊の旅〜後半
         
←前半
温泉旅館を出て輪島の朝市へ向かう。
輪島といったら朝市、と私でも知っているぐらい有名なわけだが、
「輪島の朝市」という標識が出るほどの観光スポットだとは知らなかった。
          
朝市の駐車場情報などを調べにすぐ前の道の駅に寄る。
旧「輪島駅」を道の駅にしている。廃線されてたの知らなかった。
10年前から更新されてない車のナビには駅が表示されるので、
それほど前の事ではないようだが。
シベリア行きの電車を待つkenta90氏。
(元々は落書きだったが、洒落のわかる駅長さんの判断で、
 そのまま使われていたらしい。)
             
さて、輪島の朝市。
ハイテンションで干物を買いまくる旦那。
(ちゃんとクーラーボックスも用意してる)
         
干物を次々試食してたら、口の中がしょっぱくなった。
甘い物が食べたい〜。
「こっぱ焼き」というのを見つけた。
というよりも、このおじさんとおばさんのイイ味に惹かれ。
ね〜っ?こりゃあ買うでしょう?
            
おじさん曰く、
「トンビに盗られないように気をつけてね〜、
 こうやって、体から離さないで、引き寄せて持つんだよ〜。」
と、持ち方まで教えてくれる。
しかしそれは・・・まさしく粉物の帝王だった。
胃がもたれた。
            
一方、旦那は、干物売りのおばさんに「旦那さん、半袖で寒くないかね?」
と素朴な疑問をぶつけられる。
ほらー。私はもう見慣れたけど普通はねぇ・・・
          
戦利品(干物、塩辛、瓶詰め、etc.)を持って、テンション最高潮!
           
海沿いを、とにかく半島の先端を目指す。
千枚田。
田植え後とか、緑の稲とか、稲穂とか、そんなシーズンだったら綺麗だろうなー、
ぐらいに思って期待しないで行ったが、なかなかどうして、美しい風景じゃーん。
稲刈りが終わった後なのに、なぜ水を張ってるんだろう?サービス?
(夕べ雨が降ったからではないか?とのこと。なあんだ。)
           
珠洲市に入り「塩の資料館(兼・道の駅)」に通りかかる。

ぐらぐら煮立ってる大釜が見えたので入ってみる。
ガンガン薪をくべているお兄さんに、茹でたてのじゃがいもを頂いた。
美味い。芋に甘みが、みっしりと凝縮した感じ。
この塩分濃度の茹で芋は家では無理だろうなあ。
(っていうか、危険だ。)
         
さて、半島の先っぽも近づいてきて「この先もしかしたら何もお店がないのでは?」
と話していると「つばき茶屋」という店が目に入り、お昼にする。
けっこう手の込んだ定食で、美味かったが、出てくるまで時間がかかる。
(あとでネットで調べたら海女さんがその日穫ってきたものを料理してると評判の店)
ランチもやってる喫茶店、という感じなのだが、
随所に手描き文字や、手作りグッズが並んでいて、こだわりを感じる。
しかし気になるのは、どうでもいい古着やら地域と関係ない雑貨も同列に並んでいる。
間違ってお土産に買う人がいるんだろうか?
       
地方の雑貨屋にはなぜ必ず古着がぶら下がってるんだろうか?
それも、若者が「逆に、新しいよね」と飛びつくようなのでなく、単なる不要になった感じの服。
それさえ無ければ、たとえおばあちゃんの手慰みみたいな手作りグッズが並んでいようと、
この地方とまったく関係ない単なるリサイクル工作品だろうと、
一応「手が入っている」ことで、新たに雑貨として認められると思うのだが。
しかも食べ物屋さんも一緒だったりすると、なんか嫌だなー。
           
とにかく海岸沿いを走る走る。
旦那は「夜中に運転したほうが集中するから」と、夜まで能登で過ごす事を決めている。
私は例によって旅の後半は胃が疲れてきて、もう何も食べられないし動きたくない。
「それは運動不足だろう」と連れ出され、「半島最北端の燈台」のある丘の階段を上る。
燈台といったら高あ〜いのを見上げるイメージがあるが、なんだか低い。
ここは半島の先っぽにあって、ほぼ180度見渡せるから、そんなに高さ必要ないようだ。
日の出と日の入り両方が見えるんだそうだ。
           
(右端に写ってる白い建物が灯台)
ここから眺めると、水平線がずーーーっと弧を描いているのが見えるーーー。
だって地球は丸いんだもん!byフォーリーブス(懐し・・・)
           
旦那はなぜかこの燈台がいたく気に入ったらしく
「灯りがともったところが見たいな〜」としきりに言う。
それは、もう一泊したいという意味ですかー?
何もないこの半島の先っぽにですか?車中泊ですかー?
と、そこには触れずに先を急がせる。
        
縄文遺跡という看板が目に入り、細い道に入り込む。
どこに遺跡があるんだか、さっぱりわからない。
畑にいたおじいさんに聞くと、ひょいひょいっと足下の土をどけて、
土器のかけららしき物をくれた。ここらへん一帯が縄文時代の住居跡だったそうだ。
        
さらに先へ行くと「珪藻土資料館」という、マニアックな看板が目に入る。
旦那「ねえねえ珪藻土って何?」
私「七輪とか耐火煉瓦に使う土じゃないかな?」
と言ってからハッと気付く。いやな予感。。。
             
私はもう疲れて資料館見物する気になれず、車で寝ていたが、
しばらくすると、ハアハア息を荒げて戻ってくる気配。ああ。。。いやな予感。。。
予想通り、でかい七輪と炭の入った箱をゲットしてウホウホ笑いながら帰ってくる。
「現金が無くなっちゃった〜コンビニ探さなきゃ」
お金使い果たして買うか〜?旅先で七輪を。
七輪持って車中泊ってどうよ?心配されちゃうよ。
          
さすがに日が暮れてきて、やっと帰路につく。
有料道路に乗ってすぐの道の駅でpm4時〜6時仮眠。
高速に乗ってからpm8時〜10時仮眠。さらにam1時半〜4時熟睡。
「これじゃあ朝の通勤ラッシュに巻き込まれちゃう〜」
とあわてて起きて、いよいよラストスパート。
私は最初のうちは我慢して起きていたが、東京に入る前にすでに記憶が無い。
朝の6時半、無事帰宅。
             
          
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後日記す。
雑貨屋に古着の件。
ああいうお店は観光客相手だけでなく、地域の人々の交流の場でもあるので、
手慰み雑貨やら古着やらも「店に置いてあげる」ことに意味があるのでは?
とのご意見をいただく。
私は、雑貨はともかく着る物と食べ物が一緒にあるのが嫌なんだな。
服って新しくても古くても何か匂いがあるし、
食べてる横でバサバサ物色したり着替えたりするのかなー?とか考えると。
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