
27.アンタラ・スリスィク
スリスィク Suri Sicuri
B(=Gm)のアンタラ B♭m?の共鳴管付き付?
踊りも同名のものがあり帽子に逆円すい状に
ニャンドゥ(ダチョウの一種)の羽根で飾りを付けたものをいう。
が、老人が伝承しているにすぎない。
(ラキータとも似ているが・・・c.f M.A.B. P32)
Foto Fiesta P65にも、写真と解説があるがあやしい。
開管付 17管と20管
大2組17管
F-D#-C#-B-A#-G#-F#-F-D#-C#-B-A#-G#-F#-F-D#-C#
(サンカより長め)
中6組17管
※大のオクターブ上
小2組20管
F-D#-C#-B-A#-G#-F#-F-D#-C#-B
-A#-G#-F#-F-D#-C#-B-A#-G#
※中のオクターブ上
オルーロのシクリ、ベンティ、メディア、シクリと同じものか?
レコード
Sol del Ande B-3 Rosario (Prov. Cercado. Dept Oruro)
Sol del Ande B-3 Recuerdos de Suriqui (Prov. Aroma. Dept Oruro)
Arawi “Tinkunakapuy” B-1 Danza de Los Condores
CD“Qurquinehu” Danza de Los Condores
G.Aymara “Cultura Andina” B-2 Evocacion A Los Apus
“Aririn~a” CD-2.9.6. Evocacion A Los Apus
“Lomejor CD-15 Santu Santu
CD-16 Illapa
CD-17 Apthapi
Mallku de Los Andes CD“on the wing of
the Condor”・・・Suriは別物?
なお、ボリビアマンタレコード(?)には、
タブラシクの写真と入れ替わっていた。
ワタニのスリシク
2Zamka(1 fila)
8Malas
2Riquintos
の12人で合奏。開鳴管付。
ワタニのスリシクで着られるポンチョの柄は大柄でシンプルなものが多い。
スリスィクの頭飾り
土台と羽根毛の部分に分かれる。
材料は、アメリカンエミュー(スリ)の羽根、トコロ葦(竹野ようなもの)、
針金、白い綿の毛糸。
土台は、3つのリンク(上部と中部、下部)と4本の支柱でできている。
上部リングは3〜4重にガッチリ作られている。
円周110cm、(径36〜37cm)。毛糸で固定してある。
中部と下部は同じ大きさのリングで、円周60cm、径21cmで
こちらの方は一重で作られている。重なりの部分は6〜7cmくらい。
上部と中部のリング巾は1cm、下部は1.5cm巾で作られていた。
円の内側が葦の内側になっている。
支柱は、幅1.5センチメートルくらい、長さ47cmで、4本。
針金で固くリングを固定。
各リングの外側に支柱が接するが、
上部、中部のリングの外周と支柱の内周側が、
そして下部は外周側同志が接している。
固定してある針金は、ひっかからないように考えてあるようだ。
土台の支柱は、辺の19cmくらいのあたりで交差している。
中部リングは辺の上から15cmくらいで固定されている。
支柱交差部の外側には幾重にも針金が巻いてある。
これは、羽根棒を固定する土台の役目をする。
羽根のつけてある棒は、幅8mm、くらいで87cm長の棒に
ダチョウ(スリ)の羽根が4〜5枚、向きをそろえて毛糸で固定してある。
羽根の部分は、棒の先端から45〜55cmくらいの長さだった。
羽根棒は38本あった。リングは支柱で4分されているので
各部に4〜5本の棒が固定される。
この円型の羽根飾りは水に群がるダチョウを暗示する。
多くは雨乞いの音楽に使われ、水脈を発見する鳥、スリが表現されている。
SURIについて
§ 1. 概論
Oruro 県北部から La Paz 県南部にかけて聴かれるシクーリ,
及び踊りなどの総称。
Surit'ika と呼ばれる巨大なダチョウの羽根帽子をかぶるが、
目的はよく知らない。
主に乾季、8月から10月ごろに演奏される。
§ 2. 各メディーダの名称
サイズ1 Tayka
(オクターブ違い)
サイズ2 Mala
(5度違い)
サイズ3 Malcriada (不良、躾の悪い、の意)
(オクターブ違い)
サイズ右右うん4 Suri
中人数で演奏する場合、大体
サイズ1:サイズ2:サイズ3:サイズ4= 2人 : 6人 : 2人 : 2人
程度の割合がサウンド的に妥当。
チュチュリ夏合宿'98 で取り上げた Phaxsi Qhana のライブ曲では、
Malcriado を欠いているが、単に物理的理由で入れられなかったとのこと。
オルーロのスリでは、ハモリをつけない演奏は、
あまり見られないそうである。
§ 3. 春合宿'98 で取り上げた曲についてのコメント
後半の速いテンポのテーマは、チュチュリが試みているように、
所謂17本管のスリシクを使うものでは可能性がある。
コルケンチャの近く、Aroma村等で演奏されているテーマというが、
ここで使われているのはお馴染みのイラが6本/アルカが7本管のサンポーニャ
(調律については未確認)。
6本管が2人、7本管が2人、計4人で1つのメロディーを吹くのだそうである。
現地ではこれもスリと呼ばれる。
チュチュリで取り上げた音源が17本管スリを使っているのは、
レコードを作りのためのアレンジである可能性が高いので、
今後注意が必要である。
本テーマ農民のみの演奏は、ユネスコ・コレクション/Bolivia,Panpipes
や
Awatin~as のレコードで聞けるので、各自研究されたし。
28.アンタラ・オルーロ
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