3.クスコ
1998.7.27.更新
リマから、約45分の飛行で、
午前10時03分クスコに到着。
海抜数メートルのリマから
いっきに3,360メートルのクスコに来てしまったわけで、
日本でさんざん脅かされた
の三文字が頭の中で点滅している。

飛行機のタラップを降りて
走りたい気持ちをおさえて、ゆっくり空港のロビーに向かう。
太陽の光の鮮やかさと
サラッと乾燥した空気がここちよい。
空気の薄さは・・・・・よく、よくわからない。
空港の外では、ガイドのアレックスが、元気よく迎えてくれた。
ワゴン車で、「Hotel Picoaga(ホテル・ピコアガ)」へ。
午前10時30分到着。
午前中は、高山病対策のため休息。
数段の階段を上っただけでもうハアハア息が荒くなる。
身体を動かすと、息苦しさで空気の薄さが実感できる、
というか、思い知らされる。

ホテルの部屋に入ると、ボーイさんがコカ茶を持ってきてくれた。
高山病予防になるというコカ茶。
葉っぱがそのまま入っているので若干飲みにくいが
味の方はなかなかいける。
午後1時30分、ホテルのロビーに集合。
ガイドのアレックスの案内でクスコの街へくり出す。
街は、インティ・ライミの前夜祭でごった返している。
色とりどりの衣装、パレード、
けたたましい管楽器と太鼓の演奏・・・。
さすが今日のこの日のために一年間かけて準備しただけあって
気合いの入れ方がただものではない。
だってこのドンチャン騒ぎ(失礼!)、
なんと翌日の明け方の4時まで続くことになるのですから。

民族衣装の親子。

街角に立っているカンビオ(両替商)の兄ちゃん。
USドルをソルに取り替えてもらう。
1USドル=2.97ソル。

パレード。

鼓笛隊。

鼓笛隊の後を、民族衣装に身を包んだ人たちが行進する。
このようなグループが、いくつもいくつも目の前を通り過ぎる。

ここで、パレードと別れて、セント・ドミンゴ教会に向かう。

リャマと少女(セント・ドミンゴ教会付近で)
写真をとったあと、しっかりと右手を差し出してきた。
チップを稼いでいる、いわばクスコのモデルさんだ。

かわいらしい衣装にあどけない笑顔。
だけどやっぱり
写真を撮ったその直後、いっせいに右手が出てくる。
セント・ドミンゴ教会(コリカンチャ=太陽の神殿)

インカ帝国が築いた太陽の神殿・コリカンチャ。
スペインの征服とともに黄金などの必要なものを持ち去り、
上部を壊して教会を建ててしまった。
その後起こった大きな地震で、
上部のセント・ドミンゴ教会は無惨に崩れ落ちたが
土台にあたるインカ時代からの石組みはびくともしなかったそうだ。

インカの建築は
大きな石を削って積み上げただけのものなのだが、
そのつなぎ目は、
カミソリの刃さえも入らないほどにピッタリしている。
見た目の美しさとその技術の高さに驚かされる。
このコリカンチャで、カズちゃんが高山病のためダウン。
後で聞いた話だが、その症状は、
二日酔いの頭ガンガンと貧血が同時に来た感じだったそうだ。
彼女は、立ち上がることもままならず
アレックスから薬をもらって
その後は、ワゴン車の後部座席で横になっていた。
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