4.遺跡めぐり
1998.7.28.更新
かつてはインカ帝国の都だった、クスコの町並み。
遺跡めぐりに行く途中で
クスコの町全体を見わたせるポイントがある。

夜景はメチャきれいだったが、写真にするとイマイチ。

これが、クスコの平均的な住宅。
赤っぽい粘土質の土にユーカリの葉や枝を混ぜて
日干しレンガを作る。(写真、手前)
この日干しレンガを組んで家をつくり
正面の壁をきれいに白く塗るそうだ。
タンボマチャイ、プカプカラ、ケンコー、サクサイワマンの順番で、
クスコ近郊の4つの遺跡を車でまわった。
どの遺跡もスペイン人によってかなり破壊されてしまっている。

タンボマチャイ遺跡
いろいろな説があるそうだが、ガイドのアレックスの話では、
インカ王が祈りを捧げる祭壇であったとのこと。
一年中雨期・乾期関係なく、中央から一定量の水が流れ出ている。

この水源は、今でも不明だそうだ。
いったい、どこから流れてくるのだろうか。

たまたま、遺跡のそばを通りかかったインディヘナのお嬢さん。
「オラッ!(やぁ!)」って声かけたら、
笑顔を返してくれた。
連れているのは、リャマ。

ムニャという草。
高山病で苦しんでいるカズちゃんにと
アレックスが摘んできてくれた。
嗅ぐだけできくのだそうだが
とにかく形容しがたい強烈な匂いだ。
後に、ニッキのような匂いがのこる。

お土産やさんの子供たち。
サクサイワマン遺跡
3層の石で作られた壁が、
ジグザグに約400メートルにわたって続く巨大な遺跡。
1536年、スペイン人に対して反乱をおこしたインカ王が、
2万人の兵隊たちと供に陣取ったとされる。

サクサイワマン遺跡の一番大きな石の前で。
なんと120トンあると言われている。
この写真を撮ったすぐ後に
インディヘナの若者がこの石の前にひざまずき
祈りをあげ始めた。
まるでお経を唱えるような声をあげ、
あたりには、とても神秘的な雰囲気がただよった。
ここで、明日、インティライミが行われるのだ。
このサクサイワマンで、小村さんが高山病にやられた。
今まで何ともなかったのが、
急に気分が悪くなったそうだ。
この日、その後のスケジュールはすべてキャンセル。
大事をとって、
みんなでホテルの部屋でゆっくり休もうということになる。
ホテルに戻ったのが午後6時。
カズちゃんと小村さんは、酸素ボンベのお世話になる。
アレックスに手伝ってもらって
前夜祭のひとごみをかきわけかきわけ、
協子ちゃんと夕食の買い出しに近くのスーパーへ。
パン8個、1リットル牛乳2パック、
ハムとチーズを200gずつ、
りんご、オレンジを4個ずつ、
コカ茶のティーパック。
20ソル支払ってお釣がきた。
日本円で約900円。安い!
空気が乾燥しているためやたらにノドが乾く。
荷物の整理をしながら、
部屋の冷蔵庫の冷た〜いビールの小ビン(310ml)に
なにげなく口をつけてしまった。
・・・・・
夜中の3時頃、目がさめた。
どうやら、荷物の整理をしながら眠ってしまったらしい。
外では、まだ前夜祭の熱気が響きわたっている。
ボードの上には、半分ほど飲み残したビールビンが・・・!
痛い!
ガンガンする!
すごい頭痛だ!
どうやら、空気が薄いために
肝臓がアルコールを分解できないようだ。
たかがアルコール5%のビールをコップ1杯飲んだだけで・・・?!
しかし、後悔してもあとの祭。
朝まで横になっていたにもかかわらず、
この日の午前中いっぱい、
ずっとこの頭痛と付き合うはめになってしまった。