2009年イイヅカ・サトコ石版画復活への道-24
石が割れた!!

             
2009.12.22.
以前、薄くなった石をコンクリで上げ底したのだが、
そのうちの一つが、刷っている最中に割れた・・・・
           
試し刷り一枚目の圧をかけた瞬間「みしっ」と静かな音。
でも、割れ目は目立たない。
自然の石なので元々細かいヒビのような線がいっぱい入っていて、
どこが割れたのか、それとも割れてないのか、全然わからない。
           
二枚目を刷ってみたら・・・割れた部分が完全に離れた。
石版石と比べて、コンクリのほうがスパッと単純に割れている。
自然な石ではないので、粘りというかコシというか、
そういうのが足りないのかもしれない。
            
刷りに使うために張り合わせをするなら、やはり天然同士、
大理石を貼ったほうが良いようだ。
上げ底石は、あくまでも「磨く時の重みを付ける」ためであって、
刷りには使わないほうが良いことがわかった・・・
           

             
2010.3.1.
「石が割れた」と書いたまま全然更新していなかったので、
まるで石が割れたショックで石版画をやってないみたいですが、
野暮用で作業ができなかっただけなのです〜〜〜
       
師匠の展覧会があったので、今度は、
割れた石や小さい石の使い道を訊いてみた。
「小さい石はバレンで刷れる」とのこと。
コツは、インクは通常より少しゆるめにする、
紙は薄くてじょうぶな和紙がいい。
バレンはごく普通の木版用のバレンでいい。
ということで、今度やってみます。
           

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