- 石版画工房日記-1
- カラーリト(多色刷り)その9
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- 2010.3.3.
- タイトルだけ変えてみました〜。
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- さて、お正月に工房に来て第二製版までしておいてから、
- 2ヶ月来られなかったが・・・
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- 一応「第二製版済み」ってメモはしてあったんで、
- 忘れずにすぐ次の行程に進むことは出来た。
- しかし、色計画をすっかり忘れてしまった。
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- なんか、いきなり墨刷りしてしまった。しかも裏皮ローラーで、
- しかも20枚も。結果・・・・・・・・・筋肉痛。
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- 2010.3.4.
- ちょっとズルして、上の版を完全に消さずに、いらない所をヤスリで削り、
- さらに酢酸を使って版を洗い、クレヨンで描き足し。
- (「加筆」のやりかた)強めに製版。
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- 2010.3.5.
- 手抜き版だが、ちゃんと色が載った。汚れも無い。
- しかし製版の時の硝酸が強すぎてだいぶ飛んだ。
- 砂目もなくなってしまった。
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- インクは、ブルー+メディウム
- 墨版に重ねたところ。
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- これで完成の予定だったのだが・・・
- 多色刷りの困ったところは、色を載せれば載せるほど、
- もっと色を増やしたくなることで・・・まだ続く。
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- ところで「酢酸で洗って版がサラに戻るなら石磨きしなくていいんじゃないか?」
- という疑問をもつ人もいると思う。自分もそうだった。
- 石を磨かなければ、石が減らないし、労力もいらないではないか。
- 石版画を始めてまだ3年ぐらいの時に、じつは試したことがある。
- 描いて刷って、酢酸かけて洗って、また描いて刷って・・・
- 結果、製版の時までは、前の絵がまったく残っていないように思えたが、
- 刷っている内に絵が浮き出てくるのだ。亡霊のように。
- しっかり版は石の内部にまで残っているので、
- もとの絵の描画部(親油性)に、油性のインクが引き寄せられていく。
- 何枚も刷るうちに、新しい絵と元の絵の、二重の絵になってしまったのだ。
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- その二重の絵は、インクを載せることでどんどん強い版になり、
- 結局つぎに使う時には、いつもより多く石を磨くことになった。
- また、酢酸や硝酸を何度もかけることは、石の表面を傷めるので良くない。
- そんなわけで、究極の手抜き版は、あまりおすすめできない。
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