2009年イイヅカ・サトコ石版画復活への道-4
続・道具の写真

           
2009.4.8.
↓「見当」を作る
多色刷りをする時に、色版がいつも同じ位置に置けるように、
版に付けた印と、紙に付けた印を針で合わせる。
そのための道具だ。
角材を金具で固定しようとしたら、買ってきたネジが大きすぎたので、
結局ガムテープで固定することに。
「ハッスル画鋲」と、勝手に呼んでいる人型の画鋲。
人型が重要なわけではなく、針が長いから。
ガス管の留め具で画鋲を固定。
使い方については、いずれ実際の制作にかかってから、
写真をアップする予定。
これを使えるのはまだまだ先になりそうだが、
真っ先にこれを作り始めあたり、
無意識だが「色刷り」したいんだなあ・・・と思う。
            

           
2009.4.10.
神保町の文房堂に行く用事があったので、ついでに消耗品をいくつか買う。
重いのと、高いので、今回は「石磨き〜製版」までに必要な物だけ。
          
↓金剛砂(#100)
石の表面を磨く砂。前に描いた絵を落としたり、
砂目の荒さの調節で、絵の表現を変える。
本当は、細目〜粗目まで3〜4種類欲しいが、あまりに重いので、
とりあえず石の汚れ落としだけでもできるように一種類だけ買った。
後日電話注文する予定。
        
後日取り寄せた金剛砂(#80、#120、#150)左から粗い順。
絵を落として石の面を整えるために、粗い順に砂を変えて磨く。
磨石でツルツルに仕上げる(磨石が手に入らなかったので細目の砥石で代用)
次に、自分が描きたい目の粗さの砂で「目立て」をする。
私はザラザラした感じが好きなので粗めの#80をよく使うので、
#80を多めに購入した。
               
↓製版する時に使う、左がタルック(タルク)石の粉。
 右がレジーヌ(ラズン)松ヤニの粉。高いのでびっくりした!
           
↓アラビアゴム。カンロ飴ではないよ〜。水に溶かして製版に使う。
固形のアラビアゴムには、枯葉などのゴミがくっついているので、
茶こしを使ってゴミを取り除く。
           
後日取り寄せたアラビアガム液
液状のアラビアゴム(たぶん防腐剤入り)で、腐らない。
固形のアラビアゴムの水溶液では、すぐに水に溶けないし、
また一週間置いておくと腐ってしまうのだ。
もともとは金属版の製版に使うもので、
汚れ落とし効果のあるH液も入っているようだから、
薄くて微妙な絵の場合、使いすぎると、
もしかしたら飛んでしまうのかもしれないので注意。
           
↓浮石棒(ふせきぼう)
版に付いた汚れをこすり落としたり、描画を消したい時に使う。
ただし、こすった後に再度描くことはできない。
         
↓製版インク
           
↓インクべら(下)とスクレイパー(上)
           
これで、描画と製版まではできるようになったが、
刷りまでには用意する物があまりにも多い。
インクの数をそろえるのが大変だから墨一色の作品を作るとしても、
消耗品以外に備品に欠ける物があることに気づいた。
       
プレス機には肝心の「ラトー(スクィジー)」が付いてなかった!!
これが無いとプレス機と石とが接しないので、刷れないのである。
要するに、木版でいうところの、バレンみたいな役割の物。
美学校で使っていたのは、木のラトーに革を張った物だったが、
どうにもみつからないのでプラスチック製の物をネットで注文してみた。
        
ローラーにも手皮が付いていなかったので転がすことができない。
専用の物は文房堂で切らしていたので、
皮をハンズで買ってきて、代用品を作る予定。
            

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