- 〜日記のようなコーナー〜
- 2001年2月9日
- 名前(3)
- 私の名前「里子」というのは母がつけた。
- 理由を聞いたら「字が簡単だから」と言われてムッとしたら、あわてて「ウソ、ウソ、優しいイメージだからふるさとの里にしたんだよ」と言い直していたが、どうだか。
- この字のことで、今まで3人の人に「字画が悪い」と言われた。3回も言われるとは、よっぽど悪いらしい。
- 1度目は昔の勤め先の上司で、どうしても違う漢字にしろとウルサイから
「私、占いって信じないんです!」と言い返したら
「あなた、何型?」と聞かれた。
「A型」というと
「占い嫌いの人にA型が多いのよ。」
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- それから10年ぐらいして、ある友達がアーティスト名(ペンネームみたいの)だけでも変えろと言うので「この漢字気に入ってるから替えたくない。だったら平仮名にする」と言ったらすぐに手紙がきて、
「いいづか里子」
というふうに名字をひらがなにするとスゴク字画が良いと書いてあった。でも選挙ポスターみたいで嫌だと言うと、ひらがな、カタカナ、いろんな組み合わせを見て、
「イイヅカ・サトコ」
と、中黒(・)を入れるならいい、と言う。「つのだ★ひろ」みたいで嫌だなあと思ったけど、ここまで言われちゃあしょうがないや、と2年前の個展のハガキはこれで作った。でも本当はこっ恥ずかしい。
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- その友達は、健康オタクでもあり、よく「これは健康に良い」というのを手紙やファックスで送ってくれる。「だまされたと思って食べなさい」と言われる物って、本当にダマサレタッ!と叫ぶくらいマズい。しかし後で「ちゃんと食べてみた?」と確認の電話がくるので一度は試さなければいけない。健康オタクといえば、もうひとりやっぱり友達で、会うと必ず「腹筋を毎晩50回したほうが良い」と言う人がいる。言われた日は仕方なくやるが、翌日筋肉痛になるので続かない。
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- 名前の話にもどろう。
外国人の名前は聖書やコーランの中に書かれている人物名などから(最近はそうでもないのかな?)つけることが多く、日本人のように一人一人凝ったりしないらしい。ちょっと日本のことを知っている人は「あなたの名前の意味は?」と聞いてくる。そういう時は「故郷」の意味だと伝える。
- 母は、岩手から東京に働きに出て、同じく群馬から出てきていた父と出会って結婚した。私が生まれたとき、母の心の中にはきっと、なつかしい岩手の山々などが浮かんでいたに違いない。
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- 私が厄年か何かの時、母が電話で
「あたしが言うのもなんだけどさあ」
・・・?
「あんた、字画悪いから変えたほうがいいよ!」
・・・今ごろ言うなっ!
- 2001年2月8日
- 名前(2)
- あれだけ息子の名前にこだわった父だが、動物の名前にはいいかげんだ。
- 犬には「イヌッ!」猫には「ネコッ!」と呼びかけている。しかし、よその犬のことを「畜生!」と呼んでいるのを目撃したので、彼なりの区別はあるらしい。
「飼ってるなら名前ぐらいつければ?」と言ってみたが
「クロ、シロ、ミケ」
と、見たまま点呼している。
「でも、エサやってるのは俺だ」
痛いところを突かれた。
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- 弟は逆に、名前にはすごく凝るほうだ。想像上の犬にまで名前をつけるぐらいだから。
私が猫を拾ってきた時、
「ボクが名前をつけるから、まだ呼んじゃダメ」
と、一晩考えて、紙に書いてきたのは「めい名・飯塚ムーすけ」だった。
メスなのに。
- 何で「ムー助」なのか知りたいが、幼少の頃のことで、本人は覚えていない。
- もしタイムマシンができたら聞いてみたいと思う。
- 2001年2月3日
- 水天宮
- 水天宮に何度参ったことだろう。
- と言っても、自分の子授けや安産を祈願しに行ったわけではない。勤務先が人形町だったので、そこから歩いて15分ぐらいのところに水天宮があり、友達の妊娠など聞くといてもたってもいられなくなり、お昼休みにお守りを買いに走ってしまう。とくに信心深いわけではないが、なんとなく落ちつく。私が落ちついてもしょうがないか。
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- そういえば、去年も今年もここが「初もーで」だった。私は寒いのが苦手だから元日に特に改めて初詣でに出かけたりしない。年が明けて一番最初にお参りした神社を勝手に「初もーで」と呼んでいるのだ。
- 神社に行くと、ついおみくじを引いてしまう。私は占いは大嫌いだが、おみくじと宝くじは好きである。決してギャンブラーなのではない。占いって何だか生まれてから死ぬまで決め付けられ、修正不可能な気がして面白くない。
- その水天宮のおみくじで、去年は「大吉」を引いてしまった。別の用事で(お守りを買いに)行ったのに、自分が「大吉」なんて引いてしまい、なんだか後ろめたい気分になった。今年も引いたが「末吉」だった。まあ、このくらいならいいか、と思う。
- *
- 境内を下りてすぐにお土産屋があり、「おちち飴」というお米の粉で作った「乳がよく出る」といわれる飴が売っている。ずいぶん前にペルー人の友達に、この飴とお守りとを渡したことがある。お守りだの御利益だの、何と説明していいのか考えてなかった。
- 「アセール・バスタンテ・レチェ!」
(作る、十分な、乳!)
と、わけのわからんスペイン語を叫んで渡したような気がする。
あとで、彼女からの手紙にはこう書いてあった。
「あの飴、とってもおいしいって、ダニエルが全部食べてしまったわ!」
ダンナが食ってどーする!
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