〜日記のようなコーナー〜


        
2006年8月18日
お盆2006
          
13日(日)
夕方、夫の車で群馬の私の実家に行く。
夫の両親は来月東京に出てくる予定があるとのことで、
長野には行かないことになったのと、私も仕事が入らなくてヒマだから、
今年の夏休みは、久々にゆっくりできそうだ。
(ホントかナー?)
    
14日(月)
近くのホームセンターが店じまいで4〜5日前から
3割引、5割引、ついには7割引のセールをやってるというので見に行く。
さすがに品物が無い。まるで某共産主義国の市場だ。
残っているのは見本品(壊れてるし)やハンパになってしまった物ばかりで、
父も「ダメだこりゃ」とか言いながら片方だけの物干し金具を持ち歩いていた。
店の備品やら陳列棚や冷蔵庫などの什器まで売りはじめたから何だかホコリっぽい。
         
店名の入ったレジ袋が500枚500円つまり1枚1円で売っていて、
ゴミ袋に良いなと思ったが、今のところまだウチの辺りは、
少量のゴミはレジ袋で出して良いことになってるが、
いつ「指定外の袋を使うな」ということになるか知れないので、
そうなったら500枚もの、しかもつぶれた店のレジ袋、
ゴミ袋以外の使い道が思いつかないので買うのはやめにした。
        
脚立の軽いのがあれば買いたいと思って探していると、
ちょうど誰かがカートに脚立(汚れていたので備品っぽい)を乗せて
レジに向かっていた。するとお店の人だか工事に入ってる人だかが
「これはまだ作業で使うので売れない」と言っていた。
結局たいしたものは無く、私は工作で使えそうなコルクと紙、
夫は蚊帳を買い「この歳になって本物の蚊帳を初めて見た!」と喜んでいた。
          
蚊帳といえば、私も子供の頃は東京に住んでいたが、
夏休みにはかならず父の実家である群馬に遊びに行った。
(当時は祖母と叔父が二人暮らしだった)
従弟家族も泊まりにきていると、大人4人と子供が6人、
蚊帳の中で雑魚寝なのだが、面白がって出たり入ったりするから、
蚊が入ってしまうことが多かった。
ある年、従弟が大まじめな顔をして「これだけは・・・」
と言って皆の注目を集めた上で、プ〜ッとおならをした。
実はそれ以来、蚊帳を見るとおならプーを思い出してしまうのだった。
       
午後、弟が久しぶりに帰郷。
私も去年の夏は旅行に行ってたしお正月も帰れなかったりで
実家は久々であったが、弟と会ったのは3〜4年ぶり。
母は電話のたびに「Mはどうしてるかね〜元気かね?」と言うが、
私だって用事もないのに弟に電話なんかしないし、
たまにメールを出しても返事は来ない。
母が「なぜ姉ちゃんにメールの返事を出さないんだ」と聞いたそうだ。
すると弟は「くだらない内容だから」と答えたらしい。
くだらなくて悪かったな!
       
15日(火)
私は小学校〜高校まで群馬で過ごしたが、当時あまりあちこち出掛けていないので、
知らない所が多い。ネットで近場を色々調べたら、
赤城高原牧場ドイツ村というのがあるらしい。
なんじゃそりゃ〜、行ってみよう、とううことになった。
裾野は長き赤城山(by上毛かるた)その裾野にあたる高原は要するに牧場だらけで、
クーラーが壊れたので開け放した車の窓から牛臭い風がガンガン入ってくる。
      
どこら辺がドイツなのかわからん微妙なドイツ村だったが、
とりあえずソーセージ盛り合わせは美味かった。
なぜかニュージーランドの犬による羊の追い込みショーを見る。
深追いしてかえって羊がまとまらない若い犬と、
ムダな動きはしないがすぐ勝手に休む老犬を扱うお兄さんが、
高校の担任の先生にソックリだった。
夫はお兄さんの吹く犬笛を気に入って買って練習していた。
なかなか難しい。でも犬笛吹けるようになってどうする?
        
3Dシアターというのに入る。
昔の教室のような木の床の小さい部屋に折畳み椅子が並んでいて、
じいちゃんと孫らしき男の子3人が先客で最前列に座っていて、
一番小さい奴がユルユルの3Dメガネをかけて何度も振り返る。
何がそんなに気になるのか。私のメガネ・オン・メガネが気に入らないのか?
メガネ・オン・メガネ

真ん中の子はリピーターらしく、ストーリーを説明してくれた。
「恐竜が、ガーッて、ガーッて、ガーッて、飛び出る。でも口の中が汚い。」
早く恐竜の口の中が見たくてたまらない。
        
映画は3Dだからって、これでもかと隕石やら溶岩やら飛び出してシツコイが、
そのたびに子供らが全員立ち上がって
「トォーッ!アチョー!」と戦ってる(?)のが面白かった。
横を見ると、夫も手を前に出して何かつかむような仕草をしていた。
          
赤城高原から渋川を通って伊香保温泉に行こうとしたら、
渋川市内がお祭りで迂回しなければならず、少々あせったが、
無事に伊香保に到着。竹久夢二記念館に入る。
この人のナヨナヨッとした女の人の絵はとくに好きではないが、
配色を始めデザイン的なセンスがとにかく優れている!と思った。
          
当時はびっくりする位の売れっ子イラストレーターだったようだ。
絵描きがスキャンダルで雑誌の表紙イラストを下ろされたり、
表紙が代わったせいで売り上げが激減し廃刊に追い込まれるなど、
今そこまでの作家っているだろうか?
先日展覧会のあった藤田嗣治といい、昔は今でいうところの文化人が、
今のアイドル芸能人みたいに影響力を持っていたのだろうか?
         
いよいよ伊香保温泉。
私は中学生の頃、赤城山、榛名山には林間学校で来ているが、
伊香保温泉は通過するだけで寄ったことがない。
しかし、お土産の絵はがきセットには必ず伊香保温泉の石段のやつが一枚入っていて、
その両わきに「ストリップ」とか「トルコ風呂(当時はそんな呼び方を・・・)」
なんて看板が写っちゃってて、ウヘーッと思ったおぼえがある。
今はそんな看板も見当たらず、遅い時間まで射的や喫茶店や饅頭屋まで開いていて、
小さな子供連れやオバサンの団体がかき氷を頬張っていた。
        
石段のいちばん上といちばん下に日帰り公衆温泉がある。
上の日帰り露天風呂に入る。熱めぬるめの2つの浴槽があるだけで、
他に何もない。混んでいたので適当に浸かって出た。なかなか気持ちの良い温泉だ。
温泉に浸かってから石段を上がったり下がったりしたら余計に汗ばんで
頭がかゆくてたまらなかった。
        
夜9時すぎ、Uターンラッシュも解消する頃だろうと思って高速に乗ったが、
どうやら他の人もそのつもりだったか、遅くなればなるほど混んできた。
サービスエリアは混んで騒がしい、車の中で仮眠するにもクーラーがきかなくて暑い、
ノロノロだけど行くことにした。睡魔と闘いながら深夜1時過ぎ無事帰宅。
夫はあれほど眠そうだったのに、さっそく犬笛の練習を始めた。元気な人だ。
        

        
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