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けんたろう窯

       


山梨県上野原市の山の中(標高550m)に陶芸窯を自作し、手びねりの器や陶板などを制作しています。

       





窯は、耐火レンガと耐火コンクリートで組んで作り、熱源はロータリーバーナー(燃料は灯油)。

    

液体状の粘土を絞り出して、輪郭を描いています

     

鉄分の多い赤い粘土と、白い粘土(化粧土)、釉薬の3層のハーモニーに魅了されてしまい、いずれの作品も基本的にすべて同じ手法で制作しています。

    

釉薬を筆で乗せていく作業

   

制作工程

1. 成形  手びねりで、粘土を器などに形作ります。

2. 化粧土 化粧土(水で解いたドロドロ状態)を筆で塗り、乾く前にスポンジで叩いて細かい凹凸をつけます。

3. 乾燥  1週間ほどしっかり乾燥させます。

4. 素焼き 窯で素焼きします。ゆっくり800℃まで上げ、火を落とし数日冷まします。

5. 絵付け 液状の粘土(釉薬の性質も兼ね備えた調合)を、太さ0.5ミリの筒から絞り出す手法(イッチン)で、輪郭を描いて行きます。この輪郭は、盛り上がった土手となり、それらに囲まれた中に筆で釉薬を置いていきます。

6. 本焼き 窯の中に酸素がたっぷり供給されるように調整しながら(酸化焼成)約14時間ほどかけ、窯の温度をゆっくりと1,250℃まで上げていきます。

7. 窯出し 窯の火を落として、数日冷ましたら窯出しをします。

        

工房風景

    


こだわり

【釉薬】透明感のある釉薬を調合し、美しい発色にこだわっています。

【白目】陶板において、動物の白目の部分は、目力を意識し、あえて釉薬を入れず化粧土の白が際立つようにしています。釉薬を入れないと、お醤油などの液体が染み込みやすいので、器においては施釉しております。

【絵付け】ひとつひとつ輪郭を描いているので、同じデザインであっても、微妙に表情が違ったり、大きさも様々です。

【向き不向き】手で触ると一目瞭然ですが、輪郭の部分や、化粧土の関係で、表面が凸凹しています。これを味があって面白いと感じてくださる方には向いていますが、お皿はツルツルでないとダメ、という方には向きません。

   

 


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