
10・ケナケナ(a)
ケナケナ Quena-quena、Kenakena、Kina kina
一般的なケーナより、やや肉薄の角形吹口、基音ミのケーナの仲間。
ラパスでは、単一サイズで演奏されていた。
表6穴、裏1穴。
(ペルー・プーナ県では、ケナマラ Quena-mala と呼ばれる。
角形吹き口の、基音ラのケーナと合奏される。
外観は似ているが、チョケーラとは別のもの)
長さ50cm、径3cm位。
羽根飾りのついた帽子と、
カゥア Khawa と呼ばれるジャガーの皮を材料とする肩衣を着て演奏される。
カゥアはジャガーの皮をフチに布、牛革でかざりをつけたり、鋲で止めたりしてある。
高地なのに、インコ、オウム等の帽子の羽根、ジャガー革と、
熱帯低地のもので、音楽の起源が想像される。
ラパスのこのスタイルは、チリグアノの人たちの衣装で(?)、
踊りはケナケナの踊りという。
小タイコとボンボを使う。
(別のスタイルもある)
タンギングを使わないユニゾンで吹いていた(コンピで見た例)
Compi村近郊のケナケナ(ラパス県ロアイサ郡)
ケナケナの帽子 リャイトゥー Llaittu
カゥアの開き