
11・ケナケナ(b)
ケナケナのスタイル
プユ(羽根)
緑色のオウム(ロロ)の羽根(付け根は、赤〜黄が混ざる)を
使用して作られた暖簾状のかざり。
Khawa の背やポンチョの背を飾る。
共にリャイートゥの羽根帽も併なうことが多いが、
近年すたれてきている。
これと同様のものが、ペルーのチチカカ湖近くのワンカネ郡の
アイマラ族にある Chojjn~as(チョフンヤス=緑)の踊りに使うという。
ここでは、小ダイコ(Tambor)とピンキージョが使われるという。
(Glosas de Danzas del Altiplano Peruano P13)
ここでは、チャフニャスは、3ピースの背広の上に着けられるようだが、
奏者はオウムになりきっているのだろうか?
笛がその鳴き声を表現しているのだろう。
この鳥の羽根は、生きている鳥から少しずつとるそうで、
大変高価で、又富の象徴でもある。
アマゾン地方では、この鳥の羽根をとるのに、
矢を使わずに、先の丸くなった重りをぶつけて、
鳥を殺さずに捕まえるという。
チャッカーナ Chakana(?) (Cruz Andina=ケチュア語の意)
木の板にオウムの羽根を張り付けて
赤、黄、緑等の自然な色で、動物、人等の絵が描いてある。
何枚かを合わせて帯状にして描いている。
腰に巻いたり、Khawa の上にかけたりしていた。
近年は、ぺいんとしただけの略式になったり、
そのものがなくなったりしているようだ。
日本人フィールドワーカーによると、
ボンボのヒモにも、これが使われていたが、今はすたれてしまったという。
長方形のもの、半円形のもの、どちらも使うもの、いろいろあるようだ。
ケナケナの帽子 リャイトゥ Llaitu を使うところは少なくなっている。
La Paz - Huatajata(コンピ)- Ajlla - Phuna
- Isla del Sol
リャイトゥは、 Wanqollo ,Corpa ,Casai あたりで使っているらしい(未確認)。
マチャカ・・・というところから持ってくる・・・という。
K'awa は、ロスアンデス郡カンタパで作るという。
Isla dei Sol のケナケナの羽根帽子は、Khukala と呼ばれるらしい。
リャイトゥ帽と別タイプである。
ちなみにK'awa のジャガー革は、輸入禁止である。
K'awa は、ケナケナの他、チリワノスやムクルルやワカトコリの踊りで
使うスタイルもあるようだ。
リャイトゥは虹の形を表しているという。
プユは腰につけられ、緑色の豊かな畑を表すという。
まれにみる腰のプリーツ付きスカートは、雨のイメージだろうか?
ムクルルと共通に使われるボーラはムクルルの項を参照。
ボーらは、コンピのケナケナで使われている。
チューニョの産地でもあるようだ。
アドリアン・ビジャヌエバ氏が描いた絵
チュチョッコ Chchotko
鏡で飾ってある黒いウール地の帽子(フェルト?)。
銀で縁取りされている。
1956年 ラパス地方のFolkloreカレンダー P23
チュマ地方のケナケナの衣装。
他のケナケナと異なった衣装である。